大上院勝のブログ
カルマの種類とは
カルマの種類とは
カルマという言葉は、「業」という意味であり、普遍の法則でもあります。原因結果の法則、因果応報とも言われています。シンプルに表現するならば、「自分がしたことは、すべて自分に返ってくる」ということです。すべては自分から来たり、すべては自分に戻るのです。そこで、カルマについて知ることは、自分の人生を自分の意思で作り出すことができる始まりなのです。
カルマには、様々な種類があります。それらが、多重に影響し合って、人生が創られているのです。いわゆる運気というものが、何で出来上がっているかというと、それはカルマの中身で決まるのです。つまり、過去に蒔いた種の通りに花が咲くのです。それゆえ、どんなテクニックを用いても、一時的に終わるだけで、カルマは解消されるまで繰り返されるのです。
▼カルマの種類
カルマは、一つだけではなく、様々な種類があり、影響し合っています。ここでカルマの種類を分類して、これらが多重に影響し合って、自分の人生を形作っていることを見ていきましょう。
・地球のカルマ
・民族・国のカルマ
・土地のカルマ
・家系(先祖)のカルマ
・個人のカルマ
◉地球のカルマについて
私たちは、この惑星に生まれて、この惑星とともに霊的に成長する関係にあります。ある霊的段階にならないと、地球外の惑星で人生を送ることはできません。地球と共に運命を共にするカルマがあるということです。それゆえ、霊的に成長する人生が必須なのです。
◉民族・国のカルマについて
人類の歴史を振り返ってみると、離合集散して自然にグループが発生していました。国というグループが出来上がる前には、それぞれの地域で民族というグループがありました。そこには必ずリーダーがいて、それぞれのリーダーの考え方がグループに反映されました。また、自分たちが生きていくためには、水は土地を確保する必要があるため、水の奪い合いや土地の奪い合いにより、人々が殺し合っていました。それらの規模が拡大して世界戦争となったのです。人々が殺し合い、奪い合い、自己保存のために強力なエゴが爆発しました。これらが民族のカルマ・国のカルマとなったのです。
戦争中には個人のカルマなど無いのと同じで、赤紙が一枚くれば否応なく皆お国のために戦争へ行かされたわけです。国のカルマというのは、個人のカルマ以上に自己を守る力が強いのです。戦争のような場合は国の立場になって、個人の立場でみれば殺人は極悪ですが、それも善になり、人が死ぬというのは非常に悲しいことなのですが、それも国の為の戦死として喜ばしい事になるのです。国のカルマというのは、己(国)を保つためには多くの個人を犠性にしてはばからない強力な大きな力をもっています。その力に踊らされるのは個人なのです。はるかに国のカルマの働きは強力です。
◉土地のカルマ
◇生誕地
自分の生まれた土地と臍の緒のようにエネルギー的につながりがあります。赤ちゃんが母親から影響を受けるのと同じように生誕地からの影響を受けるのです。
◇歴史的に存在した出来事で刻まれた想念の土地
ある場所に行くと怪我をする、ある交差点は、いつも死亡事故が起きる、ある場所へ引っ越すと皆病気になるなど、歴史的にその場所で何かあった場合に、このようなことが起きます。
◇住んでいる土地、所有している土地
住んでいる土地や所有している土地の過去の歴史で、戦いの場所であったり、人が死んでいた場所であったりすると、災いが起きます。
◇職場、学校、病院などの土地
あなたの職場や子供達の学校、親が入院している病院などの土地の歴史によって、その影響を受けます。病気や怪我、人間関係の不和などとして、カルマが現れます。
◉家系・先祖のカルマ
◇親子、夫婦、父方・母方(婚家・実家)の先祖代々のカルマ
◇父方・母方(婚家・実家)の先祖代々の霊地・墓
家系のカルマとは、例えば、まず親子のカルマがあります。父と母という縁を得て、私たちはこの世に誕生してきました。親子の関係においては、いわばお互いがお互いを切っても切れない縁、その意味では最も根の深い結びつきの親子のカルマです。
次に夫婦のカルマがあります。兄弟、姉妹のカルマもありますが、兄弟は他人の始まりともいわれるように、いずれは離れていくカルマですから、一般的にいっても、それほど強い結びつきを持っているものは少ないようです。ただ稀には強力に結びついた間柄もありますが、やはり夫婦の因縁の方がずっと深いカルマです。夫婦の結びつきには様々なパターンがありますが、その二人の間に子供ができれば、再び親子の関係が生じ、それが子々孫々と続くわけです。
それを縦の関係として眺めると、今度はそこに家系の、つまり家のカルマ・先祖の因縁が浮かび上がってくるのです。皆さんはいい家のカルマに支えられているから、今こうして生きていられるのです。自分も生きていて、また他人も生きている、この日の当たっている現実しか目に入りません。それが当然だと思っていますが、その蔭の部分では、戦時中に相手を殺したり、相手に殺されたり、大怪我をしたり、病気になって苦しんで死んだり、結婚できずに一生を終ったり、結婚しても子宝に恵まれなかったり、あるいは可愛い子供がいながら、その子を道づれに一家心中をしたりして家系が跡絶えてしまう、親子で同じ病気や怪我をするなど、日の当たらない現実のあることに気づかなければいけません。養子を取ったりしながら、家を継いでも、男の子が生まれず、家系を閉じなくてはならなくなる。というようなことが起こるのです。私たちには、先祖という根があって初めて現在の私たちも在るのですから、蔭の部分をないがしろにするとその影響にまきこまれて苦しい人生を送ることになるのです。
家のカルマと土地のカルマは非常に密接なつながりのある場合が多いのです。やはり家というのは土地に縛りつけられているからでしょうか、少なくとも霊的にはそういうことがいえます。ですから御神言のときなど、皆さんがどこで生まれたかという事さえわかれば、四柱推命やら占星術など用はないわけです。易など知らなくても分ります。それだけ土地のカルマは強いということです。
◉個人のカルマ
◇恋愛、男女色情、病気、過去の生き様、今生の生き様などのカルマ
母胎内のカルマ
母胎内の時期の両親・肉親との関わりで起こったカルマ
生誕地のカルマ
生まれた土地のエネルギーが臍の緒としてその人を一生支配します。自分と両親の生誕地や入籍した土地がカルマとして影響します。
背骨に継承しているカルマ
背骨にこもる遺伝的・家系的な様々なカルマによって、病気や身体的異常や精神的異常としてのカルマがあります。仙骨にこもる異性間で起こったカルマもあります。
過去世から生じるカルマ
1. 病気・痛み(肉体的・精神的)
2. 貧困・金銭問題
3.親子・夫婦・嫁姑舅・養子問題
4.自殺(未遂・願望・追い込む)
5.事故・事故死(水死・焼死・圧死)
6.結婚(男女関係も含む)裂く
7.対人関係(宗教・殺人・殺された・差別・いじめ)
8.社会的事柄(仕事・支配関係・身分・植民地・弾圧・戦争・テロ)
このように、いろいろなカルマ、様々な力が加わって個々のカルマの芽が吹くわけですから、自分のカルマがあったからといっても、実際には一つの存在として顕わになることはありません。つまり生まれてくることはできないのです。
親子、夫婦、家、土地、国、更に地球と、種々のカルマが縁となり、働きあって私たち一人一人がこの世に存在しているのです。ですから、そういうものを忘れて個人のカルマだけが良くなるようにと祈っても、それは、到底無理な話です。カルマを解くには、大きなカルマから解いていかないと個人のカルマは解けないのです。
何れにしても、これらの事から解るように、総てのカルマが同時に働いていて個人を成り立たせているのです。ですから家とか土地とか国とかを離れて、個人だけのカルマを考えるのは生け花みたいなもので、すぐ枯れてしまいます。カルマとはもっと深くもっと大きなつながりを持っているのです。
このような様々なカルマの働きによって、私たちは人間として個人として生まれてきたのです。いま生きているということは、奇跡の中の奇跡だと思えてくるのです。カルマを解消しながら成就するすべての過程が、一人ひとりが霊的に成長する自由への道なのです。